ハンコ文化と日本人・印鑑まめ知識

運気が下がる印鑑とは

 無理に運を上げようとは思わなくても、やはり縁起が悪いというのは気になるものです。  良い印鑑とされる条件の多くが、縁起を担いだものです。ですから運気が下がる印鑑というのも、基本的に縁起が良くないとされるものです。どんなものが良くないと言われているのか見てみましょう。
 
●鉱物で作られた印材
●プラスチックなど、人工的に作られた印材
●欠けのある印鑑
●文字と輪郭が接していない印鑑
●蓋がついた印鑑
●人から譲られた印鑑
●指輪印
●文字よりも外枠が太い印鑑
●枠が二重になっている印鑑
●印影に傷が映る印鑑
●文字の配置が斜めになっている印鑑
●小さい印鑑
●個人用の場合は、輪郭が四角や楕円形のもの
●印鑑を格下げすること。実印や銀行印として使っていたものを、認印などにすることです。
●印鑑を買い換える場合、元の印鑑より小さなものにすること。
●左右対称の印。田中さんや山田さんが縦並びの文字配置を選ばない限り、作ろうと思ってもできません。

 軽く上げてみましたが、理由が分かるものもあれば、ピンとこないものもありますね。また、縁起が悪いとされるものが逆に縁起の良いものとされていることもあります。 分かりやすい物を見てみると、小さいものが駄目なのは、人も小さくなってしますからでしょうし、印鑑の格下げも、自分を格下げするということになるからです。
 鉱物でできたものが駄目、というのは欠けやすいからなのですが、開運印鑑としてパワーストーンで作った印鑑も販売されています。また、鉱物で作られたものが駄目、人工物も駄目という事は、元素鉱物を加工した金なども縁起が良くないはずですが、金で作られた印鑑も開運印鑑として販売されています。
 指輪印は、昔指輪は服従の証だったからでしょうか。人から譲り受けた印鑑は、長所を受け継ぐことができずに欠点だけが受け継がれるからだそうです。なぜ長所を継げないのかは不明です。譲り受けたものは駄目だとしても、プレゼントとして親が子に作って贈るというのは良くあります。こちらはセーフなのでしょうか。左右対称が駄目と言われていますが、縁起がいい文字といわれる印相体は、文字によってはほとんど左右対称に作られています。
 縁起がいいと言われるものを作ろうとすると、逆に縁起が悪いとされることもあるので、全ての条件を満たすのは難しいかも知れませんね。